(2024.10.16)
「ジョーカー: フォリ・ア・ドゥ: JOKER FOLIE A DEUX」を観た。
感応精神病、またはフォリアドゥ (仏:Folie à deux、フランス語で二人狂い)とは、
精神障害の妄想性障害 の一つ。
No.5975「ジョーカー」を観てみた・・・2024/6/11
5人(母親を含めると6人)を殺害し隔離病院に入っているアーサー・フレック。
彼は「ジョーカー」として世間でもずっと注目を浴び続け
院内でも外でもジョーカーの熱烈なファンからは支持され、番組も制作されたという。
とはいっても隔離病院におけるアーサーの扱いは酷いものだった。
そんなある日、アーサーは院内で歌を歌っていたリーという女性と親密になる。
アーサーの法廷では裁判所の周辺を熱狂的なジョーカー信者が
取り囲むほどの異様な雰囲気だった。
途中でアーサーは自分の弁護士をクビにしてしまう。
そして、ジョーカーの化粧を施し、ジョーカーの服装のまま再び法廷へ。
法廷では証人としてかつての隣人だったソフィーや
元同僚のゲイリーが登場する。
2人とも「ジョーカーの報復」に怯えていた。
しかしゲイリーは「アーサーだけが自分に優しかった」と呟いた。
アーサー/ジョーカーは隔離病院の職員を侮辱するような発言をしてしまう。
それをテレビで観た職員たちはアーサーに酷い罰を与える。
更に暴行されているアーサーを庇おうとした若い囚人が彼らに殺されてしまった。
次の日の法廷……アーサーは「ジョーカーはいない」と呟く。
それを聞いたリーや熱狂的なジョーカーファンは法廷を出て行ってしまう。
そして、アーサー・フレックは陪審員全員一致で「有罪」となった。
アーサーはリーに電話をかけるが、リーは電話に出る事はなかった。
法廷が爆破され、ガレキの中から這い出てきたアーサーは
法廷から逃げ出し、リーに会いに行く。
長い階段の途中でタバコをふかしていたリー。
しかしその眼差しはかつての愛しい者を見るものではなく、
アーサーを突き放してしまう冷酷な視線だった。
「さよならアーサー」と告げ、リーはアーサーの元から去ってしまい
アーサーは駆けつけた警察に再び捕まってしまった。
隔離病院でアニメを観ていたアーサー。
面会の為に職員の後をついて歩いて行くと……
1人の若い囚人の男がアーサーを呼び止め、
持っていた凶器でアーサーの腹をめった刺しにしてしまった。
その場に倒れるアーサー。
開いたままの目は何を見たのだろうか……。
オープニングがいきなりアニメから始まる。
ショーに出るジョーカー、しかしジョーカーの影が本体をロッカーに閉じ込めて
影がショーにでてしまう……というアメリカのアニメらしいドタバタ劇。
弁護士に会うため、職員が傘をさし、
アーサーがずぶ濡れで歩いて行くシーン。
空を見上げたアーサーを上から見るシーンがあるが
カラフルな傘の色は一体何を意味していたのだろう。
全体的に1作目の暗く重々しい空気感はやや薄らいでいたけれど
隔離病院の暗さは陰鬱な気分にさせる。
ミュージカル調でリー(ハーレイ・リー・クインゼル)とジョーカーが躍るシーン、
途中からアーサーの妄想だと気づいた。
リーはどこまでウソだったのか、もしかすると全てがウソだったのかも。
そしてリーが興味を持っていたのは「ジョーカー」でありアーサーではなかったこと。
ガールフレンドを作った事がなかったアーサーはそれに気づく事ができず
何とも哀れな中年男だな……と気の毒になってしまった。
アーサーは「アーサー・フレック」ではなく「ジョーカー」として周囲に見られていた事。
「ジョーカー」は熱狂的なジョーカーファンによって作られてしまったもの。
気弱で精神的に病んでいるアーサーとはどんどんかけ離れていくよね。
そしてアーサーは「『ジョーカー』ではなく
『アーサー・フレック』として自分を見て欲しい」と願っていたのかも。
「ジョーカー」であることを装っていたけれど
証人として出廷した隣人のソフィー、元同僚のゲイリーはアーサーを「ジョーカー」ではなく
「アーサー・フレック」として見ていたのかな。
元同僚のランドルを射殺した時、
アーサーは「優しくしてくれたから」とゲイリーを逃がす。
そして今回ゲイリーは「アーサーだけが優しかった」と言う。
このゲイリーの言葉でアーサーの心が動いたのかなと感じた。
だから、「ジョーカーはいない」というセリフに繋がっていったのかもしれない。
それによって更なる悲劇が襲い掛かることになってしまったけどね。
ジョーカーになったアーサーが華々しく脱走して、
悪の象徴として君臨していくのかと思っていたら、意外な結末となった。
そういう意味では自分を含めこの映画を観た者たちは
「熱狂的なジョーカーファン」だったということ。
アーサーは子供の頃から作り話や妄想ばかりしていた。
だから、この話のほぼ全てが隔離病院にいるアーサーの妄想かもしれない。
いや、もしかすると「ジョーカー」になったのも
アーサーの妄想話かもしれないよね。
何が「現実」で何が「妄想」なのか……その境界が全て曖昧であり
観る者の受け止め方や考え方次第で評価は随分と変わる。
実際に賛否両論が凄いことになっているらしい。
この騒動を俯瞰的に見つめている者がいたとしたら……
仮にそれが「ジョーカー」という男だったとしたら
観客全てがその者の手のひらで踊らされていたというのか、転がされていたというのか……。
何とも不気味な映画だよね。
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